成年後見のお仕事
こんにちは、司法書士の五十嵐弥生です。
3月に入りましたね。司法書士のお仕事は年度末と言われる3月が1年で一番忙しいかもしれません。
今年は特に4月1日から相続登記が義務化される年ですので、より忙しい月になりそうです。
ですので早めに今月分のコラムを書きたいと思います。
実は昨年の10月、公益社団法人成年後見センター・リーガルサポートの正会員となりました。
リーガルサポートは成年後見業務を行う司法書士の団体です。
その中でも、藤沢市善行に事務所がありますのでリーガルサポート神奈川県支部に所属しています。
成年後見制度は判断能力が不十分なために、財産侵害を受けたり人間としての尊厳が損なわれたりすることがないように
法律面や生活面で本人を支援する仕組みです。
具体的に言うと認知症や脳梗塞などでご本人がきちんと判断できる状態にないときに、
後見人となった人が本人の代わりに本人のためになる判断をする制度です。
病気や事故、障害などの影響により本人に判断能力が無いとされる場合、
本人のことについて法的判断をできる人はいないことになってしまいます。
でもそうなると本人の不利益になりかねません。
そのために家庭裁判所によって後見人が選ばれ、家裁の監督のもと
後見人が本人のためになる判断をすることで本人の権利擁護を図るのが目的となっています。
ただ「ご本人のため」の判断って難しいですよね。
人それぞれ価値観や大事にしていることも違うので、簡単にスパッと判断できることではありません。
だからこそ後見人となる一人一人が強い責任感と思いやりの気持ちを持って取り組まなければいけないと思っています。